ジオン注硬化療法

ジオン注硬化療法は、脱出を伴う内痔核にジオン注とよばれる注射剤(硬化剤)を投与することで痔核を縮小し、脱出や出血を改善する治療法です。これまで手術が必要とされていた痔核の一部に対しても有効で、治療時間はわずか10~20分程度で、外来治療(日帰り手術)が可能です。内痔核を切らずに治すとよばれる所以です。 この治療法は「四段階注射法」という独特な手法を用いた特殊な投与技術が必要であり、決められた手技講習会を受講した専門医しか実施できません。 かなずみクリニックでは日帰り手術で「ジオン注硬化療法」を施行しております。

ジオン注とはどんなお薬でしょうか?

有効成分は硫酸アルミニウムカリウム水和物とタンニン酸です。
痔に流れ込む血液の量を減らし、痔を硬くして粘膜に癒着・固定させる作用があります。
※硫酸アルミニウムカリウム水和物…出血症状や脱出症状を改善します。
※タンニン酸…硫酸アルミニウムカリウムの働きを調節します。

有効成分の頭文字からALTA(アルタ)とも呼ばれます。
Aluminum Potassium Sulfate Hydrate・Tannic Acid

四段階注射法とは?

ジオン注をひとつの痔核に対して図のように4カ所分割して投与します。

ジオン注を投与するとどのようになるのでしょうか?

投与後は痔核へ流れ込む血液の量が減り出血が止まります。脱出の程度も軽くなります。多くの方が注射後翌日には出血、脱出の症状の軽快を認めます。

その後は投与した部分が次第に小さくなり、引き伸ばされていた支持組織が元の位置に癒着・固定して脱出がみられなくなります。(1週間〜1か月)

ジオン注硬化療法実施施設一覧

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